さて今回は、中永隧道建設計画時に想定された三つのルートのうちの最後のひとつ、道山ルートをたどってみます。 長岡―脇野町―出雲崎を結ぶ路線の建設が持ち上がったとき、三つの経路が検討されました。それが中永峠、剣峰峠、そして今回の芝峠の道です。 芝峠の道に関して、郷土資料でしっかりと書かれたものはほとんどありません。出雲崎から長岡へ、古くは廻船の荷物、現代でも海産物が人、あるいは牛馬によって西山丘陵を越えて運ばれていました。この西山丘陵を越えるルートとして最も重要だったのが剣峰峠でした。しかし、時と場合によって、ほかのルートが使われることもありました。 |
芝峠越え 前編
春、まだ桜も咲かないころ。 |
いつもの曲がり角を曲がって、蓮花寺集落を通り抜け、後谷集落を目指します。 |
晴れているとは言っても、花曇でぱっとしない空。 |
後谷集落にはいる手前の橋。今日の旧道はここが始点となります。 |
せまい谷へと入っていく砂利道。 |
農作業をしている様子も見られます。 |
少し行くと左手側に分かれる道がありますが、峠の道はまっすぐ。 |
どんどん谷間が狭くなってきます。そして、田んぼも尽きてしまいました。 |
杉の樹冠を過ぎると、砂防ダムが現れます。結構な大きさです。 |
砂防ダムには結構大きな湖(池?)ができていました。 砂防ダムなどは普通、土砂でいっぱいになっています。 |
と、いきなり目に飛び込んできた鮮やかな飛行物体・・・カワセミ! |
ダムを過ぎて先へ進みます。 |
それもすぐにつきます。 |
少し進んだところ。 |
右手に現れた小さな沢。 実は、今回の探訪でやってみようと思っているのが、『道山物語』の中で紹介されている、「道山地名図」との照合。 著作権への配慮から本の図は載せませんが、わかったところだけ、概略図に地名を載せています。 この周辺はまだ大字鳥越地内なので、地名図には記載がありません。 |
さて、地名と伝承をたどる旅、本番はこれから。 |